中小企業経営をしていると、不測の事態に遭遇し、素早い資金繰りが必要なタイミングというのは多々あります。ですが「その場しのぎ」で追加融資を求めて銀行へ駆け込んでしまっては銀行の思う壺です。
このページでは、資金繰りに悩める経営者のために、融資が否決なった場合でも小口〜大口の資金調達ができる手法である「ファクタリング」を解説しています。
銀行は”生活費”に金を出さない
資金調達の方法を融資ばかりに頼っていては、肝心な時に銀行さんに裏切られたら困窮してしまいます。
融資借入名目が「運転資金」などの場合には、銀行側も当然貸し渋りますし、個人の借金の場合→“生活費”として借入をするようなものですから、回収の目処が立たない資金は貸し付けません。
銀行も商売ですので、日銀から借りたお金を(言い方は悪いですが)又貸しして儲けています。回収ができなければ、不良債権となりますし、しっかりと利息を収めてくれる顧客が優良顧客となるわけですから、銀行側も見極めて来ます。
追加融資は断られた方が良い!
さて、こちらの記事をご覧になられているということは、きっとあなたも私と同じように追加融資を断られたのだと思います。
ですが、ご安心ください。
私も、約10年前に追加融資を断られ、会社経営で行き詰まったことがありました。
その時には、毎日が資金繰りに追われ・・・どうにもならない時期がありましたが、なんとか今こうして会社を続けることができています。
私の経験から言うと、融資に頼り過ぎることは、良くありません。
融資金利が暴利である理由
当然ご存知でしょうが、融資には利息がつきます。
そして、その利息を払い続けることで、また銀行の信頼を作り、追加融資を受けることができます。
が!会社にとって、融資のリスクというのは、多大なものです!
1000万円の融資(元利均等)を金利5.0%で5年で借入た場合には、総額11,322,706円の返済が必要です。
利息130万円越えです。
これが、急務の追加融資で10%だった場合には、2,748,195円の利息です!!
これが恐ろしい・・・。
もはや、会社のために仕事をしているのか、銀行返済のために仕事しているのか…判断に苦しむところです。
初期投資の場合には、設立資金を自己資金から出資できることなどは稀です。
この場合には、私は「早く繰り上げ返済できるようなプランで行きましょう!」とアドバイスをします。
繰り上げすれば、支払う利息も少なくて済むからです。
要は、経営者の方で資金繰りに困っていると、融資に逃げる癖がある・・・ということです。
その場しのぎの融資申請は金利を暴られる可能性が高いですので、それだけリスクも跳ね上がります。
なぜ優秀な経営者は追加融資を打診しないのか
今回、融資を断られたのは、不幸中の幸いだったかもしれません。
健全なキャッシュフローで回る会社というのは、融資割合が極めて低いです。
それは、優秀な経営者の方には『金利=浪費』という考えが根付いているからです。
追加融資が否決でもファクタリングできるのか?
本題が遅くなってしまいました。
「追加融資を断られても、ファクタリングは利用できるのか?」でしたね。
結論から先に言うと、できます!
なぜか?
それは、ファクタリングでは、あなたの会社の信用は関係がないからです。
どんな融資遍歴があろうが、支払い遅延の経歴が残っていようが関係ありません。
それは、ファクタリングの仕組みがそうさせています。
詳しくは、なるべく簡単にわかりやすく!「ファクタリング」を徹底解説!で説明していますが、ファクタリングというのは、売掛債権を“物品”として売買する仕組みです。
あなたの所有物を現金買取してもらうので、あなたの会社の信用ではなく、売掛元の会社の支払い経歴が重要視されます。
つまり、不良債権は売却が極めて難しいですが、健全な売掛債権であれば、即時決済で現金化することができます。
ファクタリングのメリット・デメリット
メリット・デメリットを詳しく解説した記事はこちらです。
実行すべきか迷う?ファクタリングの概要とリスクは?(メリット・デメリット)
最大のメリットは、早期現金化できる!ということです。
私がファクタリングが優れていると思う最大のポイントですが、あらゆる資金繰りの手法の中でも、大口の資金を調達する手法としては最もスピーディーです。
逆にデメリットは、掛け目(手数料)を取られるということです。
売掛け金はそのまま自社で精算時期まで保有していれば当然100%現金化できますよね。
それが、早期現金化するためにはファクターを利用します。
その利用料が発生する点です。
ですが、考えてみてください。
上述した通り、融資でも金利が発生しますし、返済金額を試算した通り、その額も安いものではありません!
ファクタリングの掛け目の相場は10〜20%程度ですが、この金額であれば、手を打てない額ではないと思います。
ファクタリング会社を比較するのであれば、当研究所が150社以上を独自調査した比較ランキングがお勧めです。
厳選!おすすめ優良ファクタリング会社の選び方と比較ランキング【2024年最新版】
大切なのは資金繰りをした後
資金繰りをするのには様々な手段があり、金額や資金が必要な時期によって、使い分けていらっしゃるかと思います。
ですが、私が様々なクライアントの経営状況を見てきて共通しているな、と思うことがあります。
それは、資金が必要な会社は、今のまま続けていた場合、また資金不足に悩まされる!ということです。
ファクタリングによって、資金不足の解消はできます。それは断言できます。
しかし、キャッシュフローが悪い会社というのは、そのバランスシートそのものに問題があることが殆どです。
その場合、その原因を突き止め、解決しないことには、また近い将来資金不足に悩まされることになります。