個人の資金繰りと言えば銀行借入やクレジットカードのキャッシング枠、消費者金融などの方法がよく使われていますが、それらを利用しても尚、資金難に陥っている消費者も多いようです。
ウェブ上では、レンタルキャッシュなるサイトの「個人間融資」が、その救世主として利用されているようですが、このページではレンタルキャッシュを利用することの危険性や、代替えとなる給料ファクタリングについてまとめています。
レンタルキャッシュ|独自調査
取引形態 | 個人間融資 |
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金利 | マッチングした貸主に依存(個人) *法定利息は別途下表参照 |
運営会社 | – 記載なし – *当研究所独自調査ではファクタリング会社「ミナミ実業」運営 |
公式サイト | https://rentalcash.xyz/ |
利息制限法の上限金利
10万円未満 | 年20%まで |
10~100万円未満 | 年18%まで |
100万円以上 | 年15%まで |
出資法の上限金利
年利109.5%
※こちらの金利は、厳密には利息制限法を超えた部分の金利については取り消しを求めることも可能(過払金返還制度などがこれに当たる可能性大)で、貸主側が刑事処分を受けないギリギリの線引きですから、この金利で貸し付けをしようとする者には要注意!
当ファクタリング研究所ではレンタルキャッシュの利用はお勧めできません。理由の詳細については後述しますが、個人間融資なるものは法律が機能しておらず金融トラブルとなる可能性が非常に高いからです。「手軽に」や「金融ブラックOK」「面倒な書類不要」など、入り口の広さに光明が見えてしまうかもしれませんが、今後の人生を考えるのであれば、しっかりと法律の枠内で動いている企業を利用するようにしましょう。
レンタルキャッシュの個人間融資とは
レンタルキャッシュとは、掲示板サイト内でお金を“貸したい人”と“借りたい人”をマッチングし、条件が見合えば個人間融資を“任意”で行う「個人間融資」という独自システムを展開するサイトです。
注意しなければならないのは、あくまで“任意”であるため、レンタルキャッシュが仲介として介入するわけではなく、個人間のお金の貸し借りになる点です。つまり、貸す人からすれば返済の保証がありませんし、借りる人からすると法定利息などの加減がありません。
レンタルキャッシュは、借りたい個人と、融資という手段で支援をしようと考える個人とを繋ぐための情報サイトです。
個人間融資(個人融資)とは、通常の人と人の金銭の貸し借りを言いますが、ネット上で行なわれる個人間融資の場合は多少意味が変わってきます。
ネット上での個人間融資の特徴とは、見知らぬ他人同士がネット上で繋がり、面識のない人間から融資を受けるという点です。
ー レンタルキャッシュ「個人間融資とは」より引用
トラブルの元となる可能性が高いのでお勧めしません!
助けてください。
dmは既読するのにお金返してくれません。
僕の固定ツイートにあります。
よろしくお願いします
— スカイ (@Croa9iKbQUOB2KC) January 8, 2020
その固定ツイートの内容がこちら↓
この人と連絡取れる人いませんか?
お金貸したのに返ってこず、既読して返信来ません。
他人の保険証を勝手に名義として使って悪用してます。
大至急知ってる方はコメントください
熊本の総合プラントで働いとると言ってます
Twitter名、rui
マキヨウコウ
平成7年4月28日生まれ pic.twitter.com/qk5S9xTyw0— スカイ (@Croa9iKbQUOB2KC) January 7, 2020
利用しないようにしてください。
レンタルキャッシュの投稿ルール
- 「貸します」など不特定多数に融資を持ちかける内容
- 一日に複数回、または連日同じ内容の書き込みを繰り返す行為
- 同一人物の書き込みにも関わらず、年齢や住所・性別などが変更されている投稿
- 根拠なく他者を誹謗中傷することのみが目的の投稿
- 融資依頼、または情報共有目的から外れた内容のない投稿
- 無償支援や投資募集など、融資とは別の目的で金銭を要求する投稿
- 援助交際(売春)や副業あっせんなどを求める投稿
- その他当サイトが不適当と判断した投稿
ー レンタルキャッシュ「投稿ルール」より引用
個人間取引の投稿ルールとして、借主側からの投稿のみが原則です。(第一項の「貸します」などの不特定多数に融資を〜の箇所のように貸主が個人間融資を持ち掛けることは貸金業法上、違法行為となります!
レンタルキャッシュの金利
「親切な個人の方に借りたかったのに、実際は闇金でした…」
当サイトにもそういった相談メールが毎日のように届きます。個人融資を装った闇金業者の被害に遭う人は少なくありません。ではどうすればこうした闇金に引っかからずに済むのでしょうか。
闇金かどうかを見分ける、最初の目安はまずは金利(利息)です。利息制限法や出資法で利息の上限は、貸付額ごとに決められています。
ー レンタルキャッシュ「利息に注意」より引用
上記文面にもある通り、レンタルキャッシュで個人間融資を利用したことによって、闇金と取引をしてしまった…。という声が“毎日のように届く”とのことです(!!)
これは本当に危険なことです。
現在、レンタルキャッシュの利用を検討されている方は、つまり金融ブラックなどの正当な方法では借りられない状況がお有りでしょう。しかし、現状の切羽詰まった状況に慌てて、このようなグレーなサイトでの取引に手を出してしまっては今後の人生そのものに影響しかねません!
グレーなサイトではなく取引に慣れた企業を利用するようにしましょう。
金融ブラックの方でも給料ファクタリングでしたら合法的に資金調達が可能です♪
個人間融資の違法性
そもそも個人間融資は違法ではないのか?という疑問に当たります。
厳密に言うと、個人間取引に於いて「レンタルキャッシュは運営として介入するわけではありません」と言うスタンスを取っていますから、あくまでサイトで知り合った個人同士のお金の貸し借りをマッチングしているという“テイ”です。つまり、かなりトラブルになりやすいシステムに関わらず、その責任は全て利用者側に委ねられているという構図です。
金融庁では、Twitterにおいて金融庁個人間融資対策アカウント(@fsa_P2PL)を開設し、個人間融資の勧誘を行っている書込みに対して、注意喚起を実施しています。貸す側も、借りる側も、「個人間融資」にご注意ください! https://t.co/1B1R5AILyN#個人間融資 #個人融資 #お金貸します #ひととき融資 pic.twitter.com/8yGbJsvKcv
— 金融庁個人間融資対策 (@fsa_P2PL) November 8, 2019
実際、金融庁から「個人間融資対策本部」が設置されるほどの問題になっており、もちろん「個人間」なので貸主は貸金業免許(貸金業務取扱主任者)など取得しているはずもない。そのため、法定金利などの概念がなく、金融事故が絶えない事案であることは間違いないでしょう。
既にトラブルに巻き込まれてしまった方のために
これまでに、レンタルキャッシュや給料ファクタリングを利用したことのある方で、トラブルに巻き込まれた方は、弁護士法人イストワール法律事務所が無料相談の受け付けをしていますので一度相談してみることをお勧めします。※『レンタルキャッシュや給料ファクタリングの相談』で通じます。