中小企業経営をしていると、返済に行き詰まってしまうことがあります。
当然、銀行への返済は最優先事項ですし、放置すればそのまま倒産に直結します。
このページでは、「借り換え」と「リスケジュール」を比較しつつ、どちらの方が経営にとって優位な返済方法なのかを解説します。
結論から言うと、借り換えが賢く、リスケジュールは最終手段ですから、より上手な借り換えを模索しましょう。
ですが正直、返済がきつくなっています。
あと1年半、900万円の残高が残っているのですが、
なんとか負担を軽減する方法はないでしょ うか。
経営が正常に回っていれば銀行も前向きに対応してくれる
会社の経営内容が変わらなければ、運転資金も同じだけ必要ですので、ご相談のように長期で運転資金を借り、毎月毎月返済していけば、当然資金は足りなくなってきます。
銀行も御社の必要運転資金量は把握できるはずですから、経営が正常に行われていれば、適正な範囲までは運転資金の融資に前向きに対応してくれるはずです。
その際、返済期間の延長(別商品への借換)による毎月返済額の緩和なのか、金利の緩和などの対策なのかは、御社と銀行との状況が深く絡んできますので、一概には言えないところではあります。
資金不足でも融資本数を増やすのはNG!
慌てて資金繰りをするあまり、陥ってしまう罠があります。それが、資金が足りないからと単純にもう1本融資を増やしてしまうことです。
仮に、再度3,000万円の融資を受けるとしましょう。
返済額は現在の月50万円に新たな返済50万円が加わり、月100万円になってしまいます。
一時的には資金に余裕ができますが、返済額が倍になるわけですから、今度は加速度的に資金が減っていきます。
つまり、考えなければいけないのは、 いかに返済額を減らしつつ資金を調達するかということなのです。
実際の借り換え例(返済期間と返済額)
たとえば、再度3,000万円を5年で借りて、今の残額900万円を完済することにすれば、毎年の返済額は変わらずに済み、差額の2,100万円は増加資金とすることができます。
さらに、残額900万円を5年で借りてそれを返済に回せば、資金量は変わりませんが、毎月の返済額を15万円に減らすことができます。
上手に借り換えを行えば、資金を浮かすことは可能なのです。
借換は同じ銀行ではやらない方が懸命
借り換えによる返済額の軽減策を検討する際には、同じ銀行でただ単に借入を返すために借りることは避けましょう。
これは銀行にとっては不良債権になってしまいます(詳細は後述)。
ですから、他の銀行で調達するか、同じ銀行から借りるのであれば、何か別の名目で借りて、ほとぼりが冷めた頃に返済する工夫をしなければなりません。
長期資金の場合、常に月々の返済額を見ながらバランスを取るようにしていきましょう。
リスケジュールする場合は覚悟を決める
同じ相談者の方から追加でご相談いただきました!
他の銀行では審査や手続きに時間がかかり、間に合いそうにありません。
今の銀行に返済額を軽減してもらうことは本当に無理なのでしょうか。
銀行に既存の借り入れの返済条件を緩和してもらうことを「リスケジュール」といいます。※略して「リスケ」と呼ばれます。
相談者の方の現状は、融資残高900万円、返済期間が残り1年半で月々50万円の返済でした。
これをたとえば、月々の返済を15万円に減らして、60回/5年で返済するように返済条件を緩和してもらうのがリスケです。
場合によっては元本を1年間棚上げして、1年後から5年で分割返済、というような方法が取られることもあります。
リスケを行えば、新たな資金を注入することなく資金を浮かせることができ、会社にとっては資金調達をしたのと同じ効果があります。
しかし、これを銀行側から見ると、そもそもきちんと返済する約束で貸したお金が、当初の約束通りに返って来ないわけですから、 銀行としては大問題です。
リスケをしたら、その債権は到底正常なものとは言えなくなり、不良債権となってしまいます。
リスケは銀行による救済策ではありますが、一度この救済を受けると、あなたの会社は不良貸出先となってしまい、以後、新規の融資はまったく出なくなります。つまり、リスケは“最後の手段”なのです。
そのことをしっかりと理解した前提ならば、銀行にリスケを要請することも選択肢の一つになるでしょう。
リスケは一回限りと心得よ!
そもそも、月々の返済負担が重くて資金繰りに支障を来たしているわけですから、まずは返済のスピードを緩めなければなりません。
借り換えの項で上述した“借り換え作戦”が良いのは間違いありませんが、新しい資金の注入が望めないとなったら、あとは既存の借入先にお願いするしかありません。
リスケを申し入れるときには、もう一つ注意していただきたいことがあります。
それは「リスケは一回限り」ということです。
リスケした返済が後になって、さらに返せなくなるというのはとんでもないことですから、銀行が納得できるだけの資料をそろえ、説得しなければなりません。
リスケジュールの際に用意する資料
- 長期の資金繰計画表
- 業績推移予想
- 返済計画表
など、他多数あるが、上記3点はしっかりと押さえておきたい。
計画が妥当なもので、将来に渡って確実に返済が行われると判断されれば、銀行がリスケに応じてくれる可能性が高くなります。
リスケジュールは承認後が大切
リスケを受け入れてもらった後も、銀行には定期的に計画の進捗状況を報告することを忘れないでください。
“リスケさえしてもらったらこっちのもの”で、後は知らん顔では信頼を失ってしまいます。
リスケ後も 銀行との付き合いは続きますし、完済後には新たな融資の必要も生じるかもしれません。返済を待ってもらうという、特別な計らいをしてもらうのですから、誠意を持った対応が吉です。
資金繰りに煮詰まっても資金調達できる有能な手法
中小企業の場合、急務の資金繰りが目の前に訪れているにも関わらず放置していると、そのまま倒産まで直結してしまうことは珍しくありません。
滞納税金を支払うための資金の捻出や決算書を正しく黒字に改善したとしても、会社の存続が危ぶまれてしまっては元も子もないのです。
そこで、今回ご紹介したいのが、「ファクタリング」という売掛金を使った資金繰りの手法です。
資金調達の手法である「ファクタリング」とは、和訳すると「債権流動化」= 期日まで固まった 売掛金を早期に現金化できるシステム です。
- 売掛金を素早く現金化し、キャッシュフローを改善!
- 借り入れではない(負債にならない)資金調達が実現!
- 平均2〜3日で現金が確保可能!
- 返済義務なし!破綻リスクを回避できる(ノンリコース)
- 継続的に利用可能!
- 銀行や取引先に知られることがない
「売上はあるのに現金がない!」という悩みは売上の半分以上が売掛金となる中小企業にとって、付きまとう問題です。
「支払いをリスケ中」「税金を滞納してしまっている」「直近で赤字決算をした」などの理由で金融機関からの借り入れができない場合にも有効な資金調達法です。
ファクタリングの流れ(上図の割り出し)
- 承認やサービスの提供=売掛金の発生(利用者 ⇨ 取引先企業)
- ファクタリング契約・承諾(利用者 ⇄ 取引先企業)
- ファクタリング契約・承諾(利用者 ⇄ ファクタリング会社)
- 請求金額の確認(利用者 ⇄ 取引先企業)
- 請求金額通知(利用者 ⇨ ファクタリング会社)
- 請求金額・最終確認(取引先企業 ⇄ ファクタリング会社)
- 早期売掛金支払い(ファクタリング会社 ⇨ 利用者)
- 期日通り売掛金の支払い(取引先企業 ⇨ ファクタリング会社)
会計上は、請求書を発行済の売上を確保していても、その売掛金が現金化されるのは平均30日〜90日後という場合が多く、その間に大口の受注案件や取引先から支払いのリスケなどがあった場合、資金難に襲われてしまいます。
そこでファクタリングが活躍します。
ファクタリングは、清算日が遠い売掛金であっても最短即日〜3日程度で資金化できます。※その理由については後述
しかも、元々 売上であったものを早期清算する形ですから、「借り入れ」ではなく「売上」です。当然、会計上も「負債」ではなく「利益」として計上します。
ファクタリング|2種類の取引形態
取引形態に関しては、「取引先企業に通知する3社間取引」と「取引先に通知しない2社間取引」を選択することができます。
2社間取引と3社間取引の違いを単刀直入に言うと、『売掛先(取引先)へのファクタリング通知の必要の有無』です。
2社間取引と3社間取引の違い | |||
---|---|---|---|
取引形態 | 取引先への通知 | 売掛金回収方法 | 手数料 |
2社間取引 | 通知しない | 通常通り自社にて回収 | 高 |
3社間取引 | 通知する | ファクターが間に入って回収 | 低 |
2社間取引の方が割高にはなりますが、民間ファクタリング会社では取引先へ通知の義務がない2社間取引が人気です。
ファクタリングは『安全・早い・確実』な資金調達法
ここまで読み進めていただいた方であれば、ファクタリングが中小企業の資金調達法として、とても優れたシステムであることはご理解いただけたかと存じます。
既存の『融資+ファクタリング』や『手形割引+ファクタリング』のように、臨機応変に使い分けることによって、適材適所でメリットが大きい手法を使い分けることが可能になるのです。
ですが、ファクタリングは致命的なほど認知度がありません。本来は30年ほど前に米国発信でスタートした資金調達スキームですが、日本では「でんさい(電子記録債権)」に取って代わる形になり、単発での取引は少ないですね。
ファクタリングは”安全”な資金調達
事業計画もなく、急な融資の申し入れをした場合、足元を見られてしまい、高い金利設定をされてしまうことはよくあります。
分割で計画的に返済することが前提ですから、大きな金額を調達するには最善の方法のように思えるかもしれませんが、実は中小企業のキャッシュフローを圧迫する原因の多くは「返済による金利」です。
その点、ファクタリングは、取引の段階で手数料はかかるものの、明確な掛目の支払いで、見通しの良い資金調達ができます。
まるで、家にある古本を売るかのように、はたまた、倉庫に眠った在庫を処分するかの如く、わかりやすく、安全なシステムです。
ファクタリングは”早い”資金調達法
多くのファクタリング会社は、資金調達のスピードに自信を持っています。
『最短即日で着金できます!』
急ぎの資金調達が必要な経営者にとっては、とても頼もしい一言でしょう。
例えば優良ファクタリング会社のビートレーディング社なら資金調達額が300万円までは最短即日可能、999万円までは2〜3日。1,000万円以上でも4〜5日という短い期間での資金調達が可能です。
上述した通り、ファクタリングは融資ではありませんから、返済能力などの信用調査が必要ないからです。
ファクタリング契約前の確認事項は大きく2点
- 請求書発行済みの売掛金か?
- 債権の回収は確実にできるか?
上記2点の審査がメインですから、早いのです。
ファクタリングは”確実”な資金調達法
ファクタリングは確実性の高い資金調達手法です。
融資や事業用ローンの場合は長く待たされた挙句に「否決」ともなれば、その時点で”詰んで”しまいます。
ファクタリングであれば、売掛債権の現物売買ですから、「否決」という概念はありません。あなたの会社が保有している売掛債権が本当に存在するもので、支払い経歴も良好であれば、9割がた買い取ってもらえます。
信頼できる実績を持ったファクタリング会社の利用を!
実は、ファクタリング業者は日本全国に100社以上存在します。
ファクタリング研究所では、これまでに100社以上の独自調査を行なってきました。悪徳業者の罠にかからないためには、こういった外部の手が加わっている比較ページなどを利用することも一つの手です。
今回はその中でも、はじめてのファクタリングに推奨したいファクタリング会社がビートレーディング社です。会社信頼度が高いだけでなく、納得の手数料で利用することができます。※現在、当サイトからの申し込みで手数料値引きキャンペーン中
株式会社ビートレーディング | |
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バランス型で安定のトータルサポートで信頼度No.1! 『買い取れない業種はない!』という程の取扱業種の幅広さと、誠実で人間味のあるファクタリングが魅力! ファクタリング以外にも、総合的な資金調達の相談ができることで、あなたの会社のキャッシュフローの根本的な改善に繋げることができます。信頼と実績に裏打ちされた驚異の最大買取率98%を誇るサービス精神溢れるファクタリング会社です。 目先の手数料だけではなく、根本から自社の資金繰りを改善させたいのなら、ビートレが正解です。 |
総合評価 | 口コミ評価 4.09 |
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手数料 | 手数料 2.0%〜 *診療/介護/調剤報酬は 0.5%〜 (掛目・事務手数料コミコミ) |
スピード | 最短2時間着金可能 |
取引可能額 | 上限下限なし *要相談 |
取扱債権業種 | 【建築業】【運送業】 【介護】【診療】【調剤】 【卸業】【製造業】【人材業】 【個人事業主】 他、取扱業種多数(要相談) |
対応エリア | 全国 |
拠点 | 東京本社 東京都港区芝大門一丁目2-18 野依ビル3階・4階 仙台支店 宮城県仙台市青葉区本町一丁目12-7 三共仙台ビル3階 大阪支店 大阪府大阪市北区堂山町1-5 三共梅田ビル9階 福岡支店 福岡県福岡市博多区博多駅東一丁目1-33 はかた近代ビル8階 |
取引形態 | 2社間取引/3社間取引/ 注文書取引/診療報酬・介護報酬取引 |
運営会社 | 株式会社ビートレーディング 代表取締役会長 鈴木 秀典 代表取締役社長 佐々木 英世 |
設立 | 平成24年4月 |
資本金 | 7,000万円 (資本準備金5,000万円) |
公式ページ | https://betrading.jp/ |