ファクタリング契約の注意点|債権を高値で売るために

ファクタリングの売り込み文句として、「融資が否決の場合でも債権を買い取り致します!」などの文言が目に入ってきませんか?

この文言を見てもわかるように、ファクタリングでは「あなたの会社の業績」は問題ではありません。ファクタリングは売掛債権の現物売却ですから、例えあなたの会社が倒産寸前でも何ら支障はないのです。

極端な話、赤字決済をしていても取り組み可能です。

では、ファクタリング会社は何を見て債権の買い取り判断をしているのでしょう?

ファクタリング会社がチェックしているポイントとは?

あなたが持ち込んだ債権を買い取るか否か?は、売掛先の信用度の高さが一番の重要ポイントです。他にもチェックポインントがあります。それは以下です。

  1. 売掛債権の存在は明確か
  2. 売掛先の業績
  3. 売掛先の売掛金入金履歴
  4. 売掛先の信用調査情報
  5. 売掛先の承諾

つまり、あなたの会社の経歴や事業実績などは一切見られません。

重要視されるのは、冒頭でもお話ししている通り、「売掛債権の信用力」です。

※⑤の「売掛先の承諾」に関しては、2社間取引という主流の取引方法では必要ありません。

取り扱いできる債権は?

では、売りに出せる債権とはどんなものなのでしょうか?

 査定可能な売掛債権

  • 取扱業種全般(ファクターによって違う)*1
  • 数十万円〜数億円 *2
  • 売掛金支払の経歴がある債権(要取引通帳)
  • 売掛先が債務整理中などのトラブルがない債権

*1 業種に関して

業種に関しては、ファクターによって得意業種不得意業種があります。複数のファクターを跨ぐと、売却できない債権はないと言えるほど他業種の債権を売却できます。

取扱業種の一例は以下です。

  • 建築業全般
  • 運送業(運輸・運搬)
  • 小売業・サービス業
  • 製造業
  • 人材業(派遣など)

逆に、取扱の難しい債権もあります。

要相談ではありますが、現金商売であることが多い「飲食業」や「美容業」などがそうです。それから、産廃系も取扱が難しい傾向が強いです。

*2 持ち込む債権の金額について

あなたが資金調達したい金額によって、持ち込む売掛債権の総額も変動するでしょう。では、ファクタリングで資金調達できる金額とはいくら〜いくらなのでしょう?

実は、これはファクターによって規定が様々です。

高い金額では、ビートレーディングの3億円まで聞いたことがあります。高い方に関しては、そのファクターの資金力に依存しますから、会社規模の大きなファクターに持ち込むのがベターでしょう。

では、低い金額は?というと、数十万円〜取扱うファクターもありますが、最も取り扱いが多いのは100万円〜です。ある程度まとまった金額の売掛債権を持ち込む必要があります。が、ファクタリングの100万円程度の少額調達なら書類が揃った時点で即日買取が可能ですので、救急の資金繰りには適しています。

 

ここまで読んでいただいた方であればお分かりになる通り、ファクタリングに於いて、あなたの会社の信用力に関しては何の心配も要りません。

ファクターはあなたの会社と取引がある売掛先の債権を買い取るわけですから、あなたの会社がどんな会社であろうと問題ありません。個人事業主の方でも、売掛債権が法人の場合は買取可能な場合も多いです。

持ち込む売掛債権を高く売るためには?

取引の支払い履歴が良く、なおかつ業績も良い会社の債権であれば、大きく掛け目(手数料)を取られることなく売却できます。もしも、あなたがそういう属性の良い債権を出す場合は、ファクターと駆け引きができます。

本当に価値のある債権であれば、お願いして買ってもらわなくていいです。

安い債権は?

逆に、遅延履歴のある売掛先の債権は、どうしてもファクターも懸念するでしょう。
掛け目を高く設定された上に、3社間ファクタリングでしか対応してもらえない可能性も十分にあります。

ウマい取引とは?

“高い債権”と“安い債権”を巧く組み合わせて売りに出しましょう。そうすることで、あなたはファクターと交渉ができます。

あなたが、手札を渋って悪いものばかりしか出さなければファクターも渋ります。

「良い客ではないな…」と思われたら負けです。

あまり言い方は良くないですが、良い手札をエサに、しっかりと交渉するようにしましょう。

経営者側が注意すべきポイント

もちろん、ファクタリング会社を選ぶ目や、駆け引きも大切ですが、以下の3つのポイントにも注意しておきましょう。

ファクタリングの検討段階で要注意!

  1. 虚偽申告
  2. 二重譲渡
  3. 使い込み

これらは、ファクタリングを利用する際の経営者としての責務です。

虚偽申告

売掛債権をなるべく高値で買い取ってほしいからと、売掛金に対する情報を偽ってはいけません。

例えば、売掛先の支払いが滞っていたことを隠したり、既に数ヶ月の遅れのある債権を「優良企業です!」と、虚偽の申告をすることです。

ファクタリングで契約をする前段階(つまり、審査段階)で、取引通帳などの提出が必要ですから、どうせバレます。

結果的に、あなたが嘘をついたことだけが残り、ファクタリング会社に不信感を抱かせるだけですから、やめましょう。

二重譲渡

「二重譲渡」とは、あなたが売りに出した売掛債権が、近い期日で既にどこかのファクタリング会社と譲渡契約済である場合です。

これは当然ながら罪になります。

極端なお話をすると、偽証罪で訴えられてもおかしくはありません。

絶対にやめましょう。

使い込み

2者間取引の場合には、売掛金の回収はあなたの会社に一旦入金されることとなります。

当然、譲渡契約済であり、既にファクタリング会社から前もって入金されているのですから、あなたは速やかにファクタリング会社に回収代金を入金する必要があります。

ですが、この受け取った代金を別の支払いに使い込んでしまう経営者の方もいるというのです。支払いに切羽詰まっていたとしても、これだけはやめましょう。

改めて別の債権をファクタリング会社に売りに出すことも可能です。

資金繰りは常に余裕を持ちましょう。

ファクタリングは業者選びが難しい

ファクタリングは非常に優秀な資金調達法ですが、残念ながら中には悪徳業者と呼ばれる詐欺まがいの業者が存在していることも事実です。

自社の大切な資産である売掛金を使った資金調達法であるからこそ、業者選びには慎重になりましょう。(あまりにも簡単・お手軽を推している業者には特に注意が必要です)

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