2社間ファクタリングとは?手数料とメリット・デメリットを解説

「売掛金はあるのに、入金は来月先…」「銀行融資は時間がかかるし、今すぐ資金が欲しい」——そんな資金繰りの悩みを抱える経営者の方にとって、ファクタリングは有力な選択肢のひとつです。中でも「2社間ファクタリング」は、取引先に知られずスピーディーに資金化できる方法として、中小企業や個人事業主から注目を集めています。

本記事では、2社間ファクタリングの仕組みから手数料相場、メリット・デメリット、利用時の注意点まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

2社間ファクタリングとは

2社間ファクタリングとは、利用者(売掛金を持つ企業)とファクタリング会社の2社間だけで契約を完結させる資金調達方法です。

具体的には、企業が保有する売掛債権(取引先に対する未回収の請求権)をファクタリング会社に売却し、その対価として手数料を差し引いた金額を先に受け取ります。売掛金の支払期日が来たら、利用者が取引先から代金を回収し、そのままファクタリング会社に送金する、という流れになります。

これに対して、取引先(売掛先)も契約に加わり、支払いを直接ファクタリング会社に行う方式を「3社間ファクタリング」と呼びます。2社間は取引先の関与がない分、手続きがシンプルでスピーディーな点が最大の特徴です。

2社間と3社間の違い

項目2社間ファクタリング3社間ファクタリング
契約当事者利用者・ファクタリング会社利用者・ファクタリング会社・売掛先
売掛先への通知原則不要必要(承諾を得る)
資金化スピード最短即日〜数日数週間程度かかることが多い
手数料相場高め(8〜20%程度)低め(1〜9%程度)
未回収リスクの所在ファクタリング会社が負う場合が一般的だが契約によるファクタリング会社が負う

2社間ファクタリングの仕組み・利用の流れ

一般的な利用の流れは以下の通りです。

  1. 申込み・相談:ファクタリング会社に売掛債権の内容を伝え、見積もりを依頼する
  2. 必要書類の提出:売掛先との基本契約書、請求書、通帳の写しなどを提出する
  3. 審査:売掛先の信用力や取引実績をもとに審査が行われる
  4. 契約締結:条件に合意したら債権譲渡契約を結ぶ
  5. 入金:手数料を差し引いた金額が、最短即日〜数日で振り込まれる
  6. 売掛金の回収・送金:支払期日に取引先から入金があった売掛金を、そのままファクタリング会社へ送金する

なお、債権譲渡登記を求められるケースもあります。登記には費用がかかる一方、ファクタリング会社にとっては二重譲渡防止の担保となるため、審査条件や手数料に影響することがあります。

2社間ファクタリングの手数料相場

2社間ファクタリングの手数料は、一般的に売掛金額の8〜20%程度が目安とされています。3社間よりも手数料が高くなりやすいのは、売掛先の関与がないぶん、ファクタリング会社が負う未回収リスクが相対的に大きくなるためです。

手数料は以下のような要素によって変動します。

  • 売掛先の信用力(大企業・官公庁などは低め、実績の浅い企業は高めになりやすい)
  • 売掛金の金額・支払サイトの長さ
  • 利用者自身の事業実績や資金繰り状況
  • 債権譲渡登記の有無
  • ファクタリング会社の審査基準・営業方針

同じ条件でも会社によって提示額に差が出ることが多いため、複数社から見積もりを取って比較検討することが重要です。

2社間ファクタリングのメリット

取引先に知られずに資金調達できる 契約に取引先が関与しないため、資金繰りに困っている事情を知られる心配がありません。取引関係への影響を避けたい場合に適しています。

スピーディーに資金化できる 売掛先の承諾手続きが不要な分、最短即日での資金化に対応する会社もあります。急な資金需要にも対応しやすいのが強みです。

負債にならない ファクタリングは債権の「売買」であり、融資(借入)ではありません。そのため貸借対照表上の負債が増えず、財務指標への影響を抑えられます。

赤字や税金滞納があっても利用できる可能性がある 審査で重視されるのは主に売掛先の信用力であり、利用者自身の業績が芳しくなくても利用できるケースがあります。銀行融資の審査に通らない場合の代替手段として使われることもあります。

2社間ファクタリングのデメリット・注意点

手数料が3社間より高め
資金化と引き換えに支払うコストは決して小さくありません。継続的に利用すると資金繰りをかえって圧迫する可能性があるため、あくまで一時的な資金調達手段として位置づけるのが望ましいでしょう。

償還請求権(リコース)の有無を要確認
契約内容によっては、万一売掛先が倒産するなどして回収不能になった場合に、利用者が返済義務を負う「償還請求権あり」の契約も存在します。原則としてファクタリングはノンリコース(償還請求権なし)が基本ですが、契約書の条項は必ず確認しましょう。

悪徳業者への注意
ファクタリングを装った違法な高金利貸付(いわゆる「ヤミ金融」まがいの業者)が存在することも指摘されています。極端に緩い審査基準や不透明な契約内容を提示する業者には注意し、契約書の内容を必ず確認することが大切です。

債権譲渡登記のコスト・手間
登記を求められる場合、司法書士費用などの実費が発生します。事前にどちらが費用を負担するのか確認しておきましょう。

こんな企業に向いている

  • 取引先との関係を維持しながら資金調達をしたい企業
  • 銀行融資の審査に時間がかかり、急ぎで資金が必要な企業
  • 赤字決算や税金の滞納があり、融資審査に通りにくい企業
  • 単発・スポットで資金繰りの山を乗り越えたい企業

まとめ

2社間ファクタリングは、取引先に知られずスピーディーに資金化できる点が大きな魅力ですが、その分3社間よりも手数料が高くなりやすいという特徴があります。利用する際は、手数料の水準だけでなく、償還請求権の有無や債権譲渡登記の要否など契約内容を丁寧に確認し、複数社を比較したうえで自社に合った会社を選ぶことが重要です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の資金調達・契約に関する助言ではありません。実際の利用にあたっては、契約書の内容を十分に確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。

>御社にぴったりのファクタリング会社を選定!

御社にぴったりのファクタリング会社を選定!

診断士さやかがプロの視点から、御社にぴったりマッチしたファクタリング会社を選定します。ファクタリングで一番難しいとされるのは業者選びです。
ファクタリング研究所がこれまで100社以上に渉って独自調査してきたデータベースを元に診断します♪

CTR IMG
\最新版ファクタリング会社比較ランキング/
御社にピッタリの業者を探す
\最新版ファクタリング会社比較ランキング/
御社にピッタリの業者を探す!