- 2022年5月28日
事業計画と資金繰り表をリンクさせるための考え方と注意点
事業計画とは、会社の理念や来期の予定を書面にしたものです。 そして、資金繰り表とは、会社の資金繰りの実績を表にした「資金繰り実績表」や、今後の資金の流れを表にした「資金繰り予定表」があります。 当記事では、資金繰りに苦労しなくて良い計画的な経営のため […]
あなたの会社では、資金繰り表を作成し、実際に事業計画に活用できていますでしょうか?
中小企業の欠点として、社長がなかなか「管理されない」ということが挙げられます。人は管理されないと、自分の感覚値で仕事をしてしまいがちですが、資金繰り表を作成し、自社の状況を第三者がいつでも閲覧できる形にしておくことで、会社経営は自然と計画的になっていくものです。
この記事では、そもそも資金繰り表ってなに?という「はじめての資金繰り表」から、資金繰り実績表の作成手順〜使い方、金融機関から資金繰り予定表を求められた時の対処法や注意点などなど、資金繰り表に関して思いつくすべてを掲載しています。
ぜひ、あなたの会社経営に活かしてみてください。
中小企業では、そもそも資金繰り表の作成をしていない会社も多いです。
そういった経営者の方に「これからの資金繰りをどうお考えですか?」と伺うと、『それは、私の頭の中に構想があるんだよ』と、だいたいこんな感じの返答が返ってくるのです。しかし、社長の頭の中を社員が覗くことはできません。金融機関だって、あなたが今後をどう考えているか?を、チェックすることができないんですね。
そんな社長に、銀行はお金を貸し付けたいでしょうか?
資金が潤滑に回っている会社の共通点は、事業計画が緻密であるということです。そして、その緻密な事業計画を練るための大切な資料が「資金繰り表」というわけです。
あなたは、「いつも資金繰りに苦労する会社」と「キャッシュフローが豊かな会社」どちらの会社の社長になりたいでしょうか?
順番に見ていただいても構いませんし、あなたの今気になっているポイントで活用していただいても構いません。ビジネスに有効に利用してください。
経営暦の浅い経営者の方であれば、金融機関などから資金繰り表の提出を求められた時に、戸惑ってしまう人も少なくありません。
資金繰り表とは、「資金繰り実績表」と「資金繰り予定表」に分けることができますが、単純に「資金繰り表」という場合には、「資金繰り予定表」のことを指します。
あなたの会社経営に於いて、これから先のつまり“未来”の資金繰りについて金融機関は知りたいわけです。ここには、事業計画を織り交ぜてもいいですが、楽観的な「未来予測」では金融機関も融資を降ろしてはくれません。
まずは、資金繰り表とは何なのか?を学ぶところから始めましょう。
金融機関提出用に、資金繰り実績表を実際に作成してみて、これまでのあなたの事業における資金の流れが掴めたかと思います。
初めて作成をされた経営者は、その大変さから「もう二度と作りたくない!」と仰られるかもしれませんが、一度作成できたのですから、経験済みの二度目は比較的かんたんにできますから安心してください。
ですが、苦労して作成した資金繰り実績表を金融機関に提出して「おしまい」としてしまってはなんだか勿体無いですよね?
そんな時の「資金繰り実績表」の3つの活用方法をお伝えします。
実際にはじめて資金繰り表を作成するときに、疑問に思うことが「雛形がない」ということではないでしょうか?
そうです。資金繰り表には、損益計算書やバランスシートのように決められた形式のものがありませんから、あなたの会社で使いやすいように自由形式で作成して良いのです。とはいうものの、はじめて作成するのにノーヒントで作成するのは頭が痛いものですね。
ですから、この記事では、資金繰り表に最低限必要な4つの項目(前月繰越金額、当月収入金額、当月支出金額、翌月繰越額)と算出方法を詳しく解説しています。
⇨資金繰り表の項目は何が必要?必ず入れておきたい4つの項目とは
新規事業のための借入をしようと金融機関へ打診をしていると、「資金繰り予定表」の提出を求められます。そこで、気になるのが『資金繰り予定表は未来のことが記載されている資料なのに、その数字の根拠ってなに?』ということではないでしょうか?
つまり、新規事業をスタートさせるのですから、期待を込めて「良い数字」を記入すれば、売上好調!融資の可決や金利優遇も期待できるのでは?ということです。
しかし、都合の「良い数字」を並べただけでは当然、金融機関も納得しませんし、それでは単なる粉飾になってしまいます。
この記事では、そんな新規事業における資金繰り予定表の「作成のコツ」をお伝えしています。
資金繰り表の作成手順の中でも、特に「入金」に関して深く解説した記事です。
資金繰り表の入金予測というのは、あくまでも「予測値」の範囲を超えませんが、こちらに関しても、ある程度“根拠のある”数字を書き込んでいかなければなりません。
では、実際に作成するときには、どんなことに注意して、何を元に作成をしていけば良いのか?をまとめました。
入金予測に関しては、取引先からの売掛金入金の履歴などから逆算していくことで比較的簡単に記入ができますが、「出金予測」では、実際に資金繰り表の中の数字のバランスを取りながらの記入が必要です。
この記事では、資金繰り表のサンプルを使い、実際に6つの手順に分けて順を追って解説してます。この記事を読めば、誰でもある程度の出金予測を作成できるようにしています。
「資金繰り実績表の効果的な3つの使い方とは」は、資金繰り実績表の利用方法をお伝えした記事でしたが、こちらは「資金繰り予定表」の効果的な利用方法を解説した記事です。
「資金繰り実績表」は過去の資料であるのに対して、「資金繰り予定表」はこれから先、つまり将来のことが書かれた資料です。ですから、あなたの会社のこれからがそのまま映し出されているのです。
しっかりと「資金繰り実績表」が反映された「資金繰り予定表」を作成していることが前提ですが、当記事の内容を実践できると、あなたの会社のこれからの資金繰りは確実に楽になります。
「資金繰り実績表」や「資金繰り予定表」と「事業計画書」を、別々のタイミングで作成しているため、全く性質の違う書類だと思い込んでいる経営者の方は実は少なくありません。
ですが、どの書類に関しても、あなたの会社のキャッシュの入出金や、これからの計画が如実に綴られている書類なのです。
実は、これら3つの書類をしっかりと効果的にリンクさせることができれば、あなたの会社の事業計画はぐんと再現性を増し、「毎年、ちょっと高めのハードル(目標)を越えることができる企業」へと進展できます。
ということで、資金繰り表の基本から作成手順、実際の活用法や事業への活かし方をまとめました。
記事を読んでいただいた方であればご理解いただけたと思いますが、資金繰り表はただ単純に作業として作成してもなんの効果も得られません。大切なのは、作成したその後であるということです。
ぜひ、ご活用ください。
事業計画とは、会社の理念や来期の予定を書面にしたものです。 そして、資金繰り表とは、会社の資金繰りの実績を表にした「資金繰り実績表」や、今後の資金の流れを表にした「資金繰り予定表」があります。 当記事では、資金繰りに苦労しなくて良い計画的な経営のため […]
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