資金繰り実績表の効果的な3つの使い方とは

資金繰り実績表とは、資金繰り表とはなんですか?でも説明させていただいた通り、その会社の資金の流れについて実績を集計した表です。

つまり、あなたの会社の過去の資金の流れがわかる表です。

資金繰り実績表の使い方は「資金繰り予定表」を作成する際の効果的な資料になるとお話ししましたが、今回はその他の3つの使い方について解説していきます。

資金繰り実績表の3つの使い道

中小企業経営者の片山社長からの質問です▼

リサイクルショップを経営しています。

資金繰り予定表を作成するために、資金繰り実績表を作成しました。

資金繰り予定表はスムーズに作成できましたが、資金繰り実績表の作成にかなり時間がかかってしまったので、そのままにしておくのはなんだかもったいないな...と感じています。

資金繰り実績表は他に使う方法はないのでしょうか?

まず、資金繰り実績表の使い方の代表的なものは上述した「資金繰り予定表の作成のための資料」です。

その他の使い方には以下の3つが考えられます。

  1. 資金ショートの原因を追求するため
  2. 予算と比較をするため
  3. 無駄な資金が出ていないかをチェックするため

ひとつづつ詳しく解説していきます。

資金ショートの原因を追求するための使い方

資金繰り実績表には、過去の資金の流れが載っていますので資金ショートの原因を探ることができます。

過去に資金不足になって資金繰りに奔走した!という経験をお持ちの経営者の方も多いでしょう。

なんとか金融機関から借り入れができ、ホッと胸を撫で下ろして、また日々の業務に戻っていく・・・という方も多くいらっしゃいます。

実は、これは私自身の話で、20代の頃に初めて設立した会社のキャッシュフローが著しく悪い時期がありました。

金融機関への追加融資を断られるようになり、最終的には社員からの信頼も無くす形となりボロボロでした。

挙句、社長の仕事は「資金繰り」で、通常業務をさせてもらえないという状況にまで追い込まれてしまい、まさに窮地でした。

その当時は、経営者としては若かったので、何が原因か?を突き止めるスキルを持ち合わせておりませんでした。

資金ショートには、必ず何らかの原因があります。

その原因を理解していないと、頭打ちの資金繰りをしてしまい、何度も同じように資金ショートを起こしてしまうのです。

その原因を探るための心強いツールが「資金繰り実績表」というわけです。

上述したように、資金繰り実績表には、あなたの会社の過去の資金の流れが全て載っていますから、原因を探ることが可能です。

例えば、資金繰り実績表の中で、買掛金の著しい増加が見られる場合であれば、過剰仕入れによてる不良在庫がその原因になっていることが“数字で”示されています。

もしも、資金繰り実績表を作成しておらず、会社のキャッシュの流れを社長の頭の中で把握している状態であるならば、今すぐにでも作成することをお勧めします。

予算と比較をする

中小企業の場合、予算を立てていないという経営者の方も多い傾向にあります。そういった傾向の強い経営者の多くは「頭の中に予算がある」という方が多いです。

しかし、健全なキャッシュフロー経営を実現させ資金繰りに困ることを避けるためには、その「頭の中の予算」を達成できたかどうかを確かめる必要があるのです。

達成を確認するために、資金繰り実績表は役立ちます。

これまでのあなたの会社の実績と現状の予算がどうなっているか?を理解することで、立てることが可能になる計画があります。

  • 今後の営業活動をどう展開していくか?(目標予算と達成売上)
  • 実績と予算の差額の埋め合わせ
  • 総合的な会社の方向性

など、これらを決めるべき指針となるのが、資金繰り実績表の数字です。

この予算は、資金繰り予定表とリンクさせることで、さらに計画的な会社経営が可能となります。

無駄な資金が出ていないかをチェックする

会社を経営する上で必要なのは、やはり資金(キャッシュ)です。

キャッシュが枯渇すると、会社は瞬く間に傾き始めます。

しかし、資本金や内部留保の少ない中小企業にとって、これらのキャッシュフローの根本的な改善は悩みの種であることが多いのです。

感覚的に「資金に余裕があるからいくら使っても大丈夫!」というお気持ちの経営者の方は少ないでしょう。

どちらかというと「自分の会社はそんなに資金が豊かではない」という考えの経営者の方が多い印象です。

実際、資金を本当に使いたい時に確保しておくのは至難の業ですし、キャッシュに余裕がある時点で、無理な設備投資や事業拡大を強行する経営者の方は多くいらっしゃいます。

ですが、潤滑なキャッシュフローを得られる経営を実現させなければ、事業の発展は望めないのです。

では、どうすれば「潤滑なキャッシュフロー経営」を実現させることができるか?

これについて私は、日々のコツコツとした努力の賜物だと考えます。

資金繰りには「裏ワザ」は存在しません。(私が知る限りでは)ですから、あなたの会社のキャッシュフローを改善させるために、まずは「正しい資金繰りの手法」を学び、その方法論に則って一つ一つの「分岐点」をこなしていく必要があるのです。

例えば、あまり知られていませんが、金融機関からの融資はキャッシュフローを劇的に悪くします。

それから、短期の設備投資などもとてもお勧めできません。

資金繰り表には、過去の実績が載っていますので、どの資金が多く出ているか?や、この季節にこの経費が多いなどを検証することができます。

特に経費関連の資金の支出については、実績表でチェックすると有効な対策を立てることができます。

資金は限りがあるものですから、余裕のある時ほど前もって手を打っておく必要があるのです。

まとめ

これまでに資金繰り表を導入していない経営者の方は、おそらく「資金繰り表」という言葉そのものにアレルギー反応を示してしまうのではないでしょうか。

しかし、この記事でお話しした通り、資金繰り表は会社の経営を考える上で非常に重要な資料です。

ぜひ、社内で担当者を設けるなどの対策をして、取り組まれてください。

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