バランスシート攻略術① 事業に活かすために最初に把握すべき箇所

以前、資金調達の基本編でも少し触れた「賃借対照表」の活用方法ですが、今回の記事より、さらに深堀して決算書の項目別の活用ポイントや、実際の資金のコントロール方法などを解説していきます。

10本程度のシリーズになるかと思いますので、ご興味あられる方はどうぞお付き合いください。

バランスシートを資金面からしっかり活用する

佐藤社長

佐藤社長

先日、銀行から「バランスシート(賃借対照表)の改善が必要ですね」という指摘を受けました。

普段、決算書は目にしていますが、正直、賃借対照表はほとんど気にしていません。

賃借対照表の見方と、改善とは具体的に何を指すのか、教えて下さい。

ということで、佐藤社長の質問に答えていきます。

みなさんが普段目にする「決算書」には、1枚目に「賃借対照表」が、そして、2枚目に「損益計算書」が載っています。

  1. 賃借対照表
  2. 損益計算書

このうち②の損益計算書の方は、売り上げがいくら上がり、経費をいくら使ったので利益がいくら出たという非常にわかりやすい内容になっています。

一方、賃借対照表は一見するとわかりづらいので、あまり見ない経営者の方も多いようです。

しかし、ちょっと待ってください。

「資金繰り」を考えるとき、バランスシート(賃借対照表)を理解することは非常に重要なことなのです。

大まかなバランスシートの見方

賃借対照表とは、「会社が調達した資金がどのように使われているか」を表したものです。

会社の資金は、「賃借対照表の右側(負債・総資産の部)」で調達され、
「左側(資産の部)」へ流れ、さまざまな形で使われます。

右側には、銀行からの借入金や買掛金(仕入先に支払いを待ってもらっている、いわゆる“ツケ”の状態)、そして資本金(ビジネスをスタートする時の元手となる資金)などが載っています。

つまり、会社は自分の元手と、銀行からの借入、そして仕入先へのツケによって資金を調達しているわけです。

一方、左側には売掛金(販売先へのツケ)や、在庫、そして機械や不動産などが載っています。

右側で調達した資金をこのような形で使っているのです。

そして、左側の一番上に「現金・預金」が載っていますが、これは使われずに残っている現金が、ここに記載されているわけです。

ここまでくると、もうお解りかと思いますが、どんなに資本金を多くしても、どんなに銀行から資金を借りても、それをどんどん売掛や在庫や不動産に使ってしまっていたら、いつまで経っても資金繰りは改善されません。

借入金も減りません。

結局は手元に残る現金(一番左上)を厚くしない限り、資金繰りは良くならないのです。

そのためには、売掛や在庫や不動産を減らし、現金を増やし、借入を返済しなければなりません。

これは、以前シリーズであげた「キャッシュフロー経営指南塾」にも通じる点が多いですが、実際にバランスシートの重要性を理解している経営者の方は多く活用できていますし、活用できている経営者ほど資金繰りに苦労していないのも事実です。

 入金と出金のタイミングを見極める

では、次にバランスシート内での入金と出金のタイミングについて考えていきましょう。

佐藤社長

佐藤社長

資金繰りとは要するに、得意先からの入金を早くして、そのお金で支払いをする。つまり、入金と出金のタイミングを合わせれば済むことなのだと思います。

このことを踏まえて、賃借対照表の簡単な見方を教えてください。

資金繰りの王道は「回収は早く、支払いは遅く」です。

このことは経営者の方であれば、誰でもわかっていることでしょうし、普段の経営の中でも一番気にかけていることではないでしょうか。

先に資金を回収して、その後から支払うようにすれば、常に資金繰りは良好に保てます。

このことを、実際に「バランスシート」の観点から見てみましょう。

Bs cash2

入金を早めるということは売掛を減らすということです。

上図の「①売掛金を回収する」の部分に当たります。

回収した分だけ買掛金が減少し、現金の部分が増えます。

逆に支払いを遅くするということは買掛金をへ増やすということになり、図の「②支払いを延ばして買掛を増やす」の部分に相当します。

遅らせた分だけ買掛が増えていきます。

この①②の結果として、黒塗りの部分だけ現金が増えることが、バランスシートの中でわかります。

バランスシートを見てわかることは、右側での資金調達を増やし、左側で使うものを少なくすれば、現金をより多く残せるということです。

そして、この増えた現金を借り入れの返済に回せば、返済負担が少なくなり、さらに現金が残る、という好循環に入ることができます。いわゆるキャッシュフロー経営の完成です。(当然ながら、逆をやれば悪循環に入っていきますが、実は無意識のうちにそうしている人も少なくありません)

このように、賃借対照表は、会社の賃金状態を把握する重要なツールなのです。

ですから、資金繰り改善を図ろうとするのなら、賃借対照表を常にチェックしながら戦略を立てる必要があります。

みなさんの会社の賃借対照表では、売掛金と買掛金のバランスはどのようになっているでしょうか?

この機会に一度チェックしてみることをお勧めします。

そしてもし、売掛金の方が買掛金よりも多い場合には、もしかしたら資金繰りが苦しい原因が、この部分にあるのだと理解してください。

まとめ

まずは、バランスシートの資金面からの見方と入金と、出金のバランスの見方について解説しました。

ここでは、バランスシートの経営に於いての重要性だけを感じていただければ結構です。

倦厭されがちなバランスシートですが、実はこの表こそが会社の資金力改善の全要点を押さえています。

今後のあなたの会社のキャッシュフロー経営を考えた時に、これらの手法を身につけているかどうかで大きく舵取りが変わってきます。

実は、金融機関への借入だけが資金調達ではないということが、このシリーズを読み進めていただけるとわかっていただけるはずです。

こちらの記事は前回からの続きです。 http://factoring-pro.info/balance-sheet/ 前回の記事では...

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